ガーデニングブームの次の時代へ

2010 年 11 月 14 日公開

ガーデニングブームの次の時代へ

つるバラで描き出せる世界は無限に広くその深遠さは人の心の深遠さでもあります。今日の庭造りや街中での閉塞感は有りもしない幻影を追い求めたから。心にある遥かなる幻影を追い求めるのが庭の世界ではあります。行き詰まりを感ずるのは日本人の心とは距離があり、現実の日常と違和感が有る為。現実の内に次の世界に行く為の鍵が潜みます。希望や微かな可能性を頼りにこれを見出し、扉を開くのです。

 

庭における日本人の感性は非常に優れ、独自の文化が存在します。変わるチャンスは他に範を求めるのではなく自らが創造することから得られる様に思えます。他国の風土風習は真似るものではなく、あくまでもヒントです。自由に日本人の感性を思いっ切り発揮し次の時代へ移行することが可能になったから。庭は表現という正解の無い世界、自由な世界なのです。

 

バラ作り教室でいつも皆様に訴えるのは、自分で自分の才能を楽しみましょう。モーツァルトの様にね。実際に我々バラ好きでつるバラが好きで絵心を持ち、人の心を楽しませる事が好きな人は街中や住宅地の中で出来ることが無数に有ります。可能性は無限大です。勿体無いかな人の心に訴える力は持ち得ると思いますが、現実は厳しく、実行段階での言葉の説得は不可能です。残された可能性、出来る事といえば花を咲かせ人の感性に訴える事。

 

つるバラは自分が満足すれば良い時代から次の時代。人の心を掴み、感動を伝える時代へ移行したのです。社会貢献です。この心が庭の次の時代を切り開きます。

 

社会貢献とは些か大げさですが、植物を介して伝えられる感動があります。住宅地にこのような感動が得られたら、ガーデニングブームの進化系は自分たちの住む街の美観や緑化を住人が行うこと。イニシアティブを取り実行すること。行政のバックアップを得ること。一軒一軒の庭から始まり、道路に面した部分の緑化と美化、そして街路樹、街並みの美観へと一歩づつステップアップすること。見果てぬ夢ではあります。

 

このような取り組みは個人の努力に端を発します。家族の理解や同伴者の協力が得られたら孤立は防げます。次は近くの良き理解者、できれば戦友を得ること。

 

今の住宅地内には独立国家が多数存在します。一軒一軒が独立国家なのです。つるバラのガーデンサービスに出て痛感します。この状況を克服し、共に同じ時間、人生の時間を共有する同時代を生きる人間同士として。そして価値観を共有できたら。緑は共有の財産であること。共有すべき風景であること。一軒一軒が風景を独立させる事が無いよう、緑を共有し豊かな住環境の一助とすべき事。

 

つるバラに出来ることは沢山あり、子供たちに見せたい親の気持ち、生きざまも有ります。教えてあげたい人生の楽しみ方や人の心のありがたさ。これを果たせないことが悔やまれてなりません。本来はガーデニングブーム時に好機到来で真剣に取り組むべき事柄でありました。やらぬから閉塞感がうまれたのです。対するは人の意識、心の壁。

 

だから我々がやらねばならぬので、先ず何から入るかですが、ヒントがあります。今も黙々と作業している先駆者たる人たちがいます。この人達が他の人達の心を動かしたのは、このようなこと。無関心な人の心を動かしたのは寡黙に作業した人々が咲かせたつるバラや草花が周囲に住む人達の関心を集めたから。

 

周囲の方々は、植物に囲まれた美しい景色を持つ住宅地に住みたいと感じたのです。憧れをもったのです。なにより自分もその一員になりたいと。この場所に移り住みたいと感じ始めたのです。この気持を理解したここの住人の人々が緑化に対しての気概を持ち始めた。結果として得られたこと、気付いた事は、こうすれば自分の住んでいる地域の価値が上がる。という事。この副産物とでも言える事が目的ではないのですが。結果としてこのような現象がおきたのです。

 

これにより住宅地に於ける緑化の努力は実を結ぶ事になったのですが、ここに至る過程で率先し努力した人々がその道程、苦難を誇らず寡黙に徹した事に私は真に心打たれました。もちろん人の感情の世界であり、綺麗事だけで片付けられる問題では有りませんが、これがおそらく我々の目標であり希望でもあります。そうですよね、鈴木さん、丸山さん。少しだけですがお手伝い出来たことを誇りに感じています。

 

ガーデニングブーム以前からずっと街並の美化を提唱し続けてきました。お客様と悩みを共有することに努力を続けてきたつもりです。庭造りに欠かせない品種を大小様々な苗木でお届けできるのが専門店です。寡黙に庭やつるバラに取り組むお客様にはひたむきにバラに取り組む専門店が必要なのです。 


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