長尺苗のススメ

2010 年 11 月 12 日公開

長尺苗のススメ

村田ばら園では様々な大きさの苗木~成木に近い大きさの準備をしています。この商品は冬により多く扱われます。特につるバラは接木されてから数年を経た大きな姿の商品まで準備しています。

 

これらは急いで来春に結果を出すためどうしても成長した姿のバラが必要であるため、独自の判断で準備をしているものです。売れ残りの苗であると揶揄する輩もおりますが、それに耐えながら必要としているお客様のため、常に多種の品種と大きさを取り揃えています。

 

これは鑑賞庭園と其の後個人庭園での超長尺苗の必要性を痛感したため、この経験から独自の判断でご用意しているものです。この在庫の覚悟ができて初めて専門店と名乗れると自信をもっています。これを村田ばら園は平成元年の創業以来一貫して継続してまいりました。そうです、我々は縁の下の力持ちです。

 

特につるバラに関してはその性質上晩秋からが販売の主力時期にあたります。基本的には鉢栽培の形式を取っているため枝数は多くはありません。しかし裸苗とは比較にならぬ太い枝と根の量を持っています。既に多くの養分を株が保持しています。従って植え付けを済ませて根が張ってしまえば、萌芽の時期には勢いの良い多くの芽の伸長が得られのが優れた点です。そして春の開花量は比較すら困難なほどの開花量が現実となります。これが超長尺苗や長尺苗の大きなメリットです。

 

植え付けは至極簡単。穴を掘り、適量の牛糞、堆肥、元肥としてく容性肥料。これに土質に応じた水捌けと通気性を確保するための土壌改良材を土と良く混和しておきます。堆肥は植物性と動物性堆肥があります。バラは接木をし、根を国産の最も強い台木、ロサムルティフロラに接いでいますので少々の悪条件にはタフであります。しかし量を過ぎると肥料やけを起こします。

 

牛糞がバラに用いられたのは牛が草を食み反芻しながら消化するため、糞に繊維質が多く残され、この繊維質を多く含む性質に土壌改良効果がみとめられるからであります。馬糞はより消化がなされ糞が細かく砕かれるため、より積極的に牛糞を用いたとの先輩の言。

 

動物性堆肥は肥料分が多く含まれ、適量以上に施すと時としてバラの枯死を招きます。この点が要注意。植物性堆肥は樹木の枝葉を砕き腐熟させた物、あるいは腐葉土が身近であります。動物性堆肥と比較すると肥料分が少なく適量を用いれば穏やかな土壌改良効果が得られます。施肥量が難しいのですが、イギリスバラ会はアスファルト以外バラは生育すると確か言っていたと思います。

 

愛情込めバラを植えつけるのは誰しも。施す肥料や堆肥は欲というか愛情がこもり、適量が実に難しいのです。施肥即吸収ではありません。肥料も含め控えめにして、そして植付ける土に良く混和しておく事が非常に重要な要素です。固めて、あるいは穴底に肥料をボンと投げ入れると最悪の結果を招く恐れがでます。絶対に穴底に固めて施す事が無いようお願いいたします。

 

植穴の底に水溶性肥料を固めて施すと、多くの場合愛情持って植えつけた筈のバラを枯死に至らしめる結果を招きます。春の萌芽時期(3 月)に伸びだしたバラの芽が急に萎み枯死に至るのです。この原因の多くが穴底に固まった状態で施された水溶性肥料、(配合肥料、バラの肥料など)による害であります。

 

地温が上昇に転ずるのはおおよそ 2 月中旬(平地では)と言われております。この時から徐々に植穴の底に固めて施した水溶性肥料がに分解を始めます。そしてこの過程でガスを出し、直上に在る根を傷めてしまうのです。結果として枯死を招く。有機質堆肥、特に動物性堆肥の植え穴への大量投入も同じ様な結果を招きます。お分かりですよね。

 

水管理も大変重要です。バラを植え付け冬の低温ではあるがバラは根を伸ばしシッカリと新居での生活を始めます。植え付けたバラが根付き、息遣いが分かるまで灌水を定期的に行ない手厚い看護をして下さい。冬であっても平地なら植え付けたバラには灌水が必要です。

 

寒冷地での植え付けには凍結深度の問題があります。凍結深度が深い地域では翌春まで当園が責任持って苗木をお預かりいたしますので、ご希望の時期を明記の上ご注文頂きますようお願いいたします。凍結深度が浅ければ、今でも植え付け可能です。

 

凍結深度の下に根があれば、この根により及水できます。枝は太陽光と季節風により水分を奪われます。植え付けたバラの根が凍結して吸水出来無い状態が冬枯れていく原因です。村田ばら園の超長尺苗や大苗の鉢底に根が丸めて突っ込んであるのはこの為です。

 

当園も標高千米を超える所に位置し、凍結深度もかなりのもの。鉢底から下に根を張らすは冬越しをさせるため。だからお送りする鉢苗の底に根が在るのです。特に寒冷地にお住まいの方は植え付けの時にこの根を植え穴の底近くに深く入れて下さい。もちろん根鉢は崩さずそのままで鉢底の長く伸びた根を下の方へ出来るだけ凍結深度の下に入れるように心がけてください。こうすることで深く張った根が冬越しの一助となります。

 

この事も一部事実関係を判らない人から揶揄されましたが、在る根は十分に活用してください。また、ご注文の際に寒冷地であることと積雪の状況、凍結深度と標高、最低気温をお知らせ頂ければスタッフが適切なアドバイスを含め対応致します。


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