アーチの使い方

アーチの使い方

アーチ仕立ての場合、大きさに対しての品種選択が何よりポイントになります。誘引方法は種種考えられますが、アーチは人の通る空間であることを前提とします。

 

アーチ本体につるバラの枝を密着させて誘引した姿を誰しも想像します。アーチに密着した開花状況を作るにはステムの短い品種を用います。最も短い品種は木香バラですが樹形的にまったくと言って良いほど合いません。

 

アーチに適した樹形、枝の伸び方をする品種を探すとクライミングローズはほとんど適合しません。枝が伸びすぎて修まりが付かないのです。

 

樹形的側面からアーチに適した品種を考えますと、四季咲性を求めなければオールドローズがアーチに適性を持つ品種群であります。マダム・アルディやフィンブリアータやカーディナル・ド・リシュリューなど枚挙に暇が無い程です。複数の品種の組み合わせも効き、バラの藪の中に人の通る空間がアーチによって作られている。といった状況を作るに優れた効果を発揮します。

 

アーチへの枝の誘引はとかく密着させすぎる傾向にあります。アーチの持つ表面積は少なく枝を密着させて誘引をしても枝を使い切れずに終わります。またバラは空いた空間には陽光を受けるため枝を伸ばします。アーチ内側にも当然枝が伸び通行の妨げとなります。

 

考えを少しずらしてアーチ周辺の空間に枝を誘引して咲かせるような工夫をしてみてはいかがでしょうかアーチはバラを誘引する対象ではなく、人が通る為の空間を確保するもの。枝の誘引方法を少し変更すると思わぬ効果や新たな発見があります。

 

現状からの枝の誘引方法変更は品種により成否がでます。図に示したような発想で枝を誘引します。株の安定を図るため主幹に近い枝の上部をアーチに固定します。アーチに密着する部分を減らし外へ開く様な感覚を持って誘引します。次は枝を外の空間へ下垂させる様な感じで誘引します。

アーチの使い方

枝を下垂させるには図の様に枝を麻ヒモで下向きに湾曲させます。アーチ上部から連続した、アーチを包み込む様な形態を作り出す考え方で景色を整えてゆきます。

 

アーチには枝を S 字形に誘引する様な方法が言われます。垂直面で枝を S 字形に曲げ連続させても頂芽優勢を崩した事にはなりません。花は枝先にのみ咲き途中の水平部分には開花が起こり難い事は自明の理であります。特に大輪種にこの傾向が強く、この辺はポール仕立てと似た部分があります。

 

アーチ仕立てのつるバラの枝を S 字形に曲げる理由は他にあります。前回の誘引によりアーチ頂部からは必ずサイドシュートが発生しています。アーチ頂部というしょうもない場所から出た枝は誘引する場所が無く、有効活用するには下へ降ろす必要があるからです。そうしないとアーチに咲く花の数が減少することになります。このためサイドシュートの発生した場所を株元に近づける手段としてクネクネ曲げている訳なんです。距離を調整しているのが実情で、この辺の解釈を間違えるとえらいことになります。


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